ベトナム滞在記

ハノイ・ホーチミンでの生活を中心にベトナムの魅力を紹介中!

ベトナムの食事について その1 ~食事の構成と食べ方~

こんにちは。今日はベトナム料理について自分の知っていることを少し書いてみたいと思います。

 

月末月初は少し忙しくて執筆をさぼってしまいました…。たまっているネタを少しずつ皆さんに共有していきたいと思います。

 

ということで、まずは「食事」という少し大きなテーマで2部構成に分けて書いていきます。

 

ベトナム料理、といえば普通の日本人にはフォーや生春巻き、パクチー、辛そう…というイメージくらいしかないのではないかと思います。ちなみに、筆者はぴおもその程度の知識しかありませんでした。

 

でも実はベトナム料理っていろんなものがあって、さらに北部・中部・南部で味付けが違ったり、ご当地グルメも結構あったりして奥が深いのです。筆者は特に食べ物の好き嫌いがないことやお腹が丈夫なこと、好奇心旺盛であることが手伝って、日本食ではなくベトナム料理を好んで食していますが、とてもおいしいなあと感じます。特にハノイを中心とする北部の料理は日本人の口に合うのではないかと個人的には感じます。

具体的な料理はこれからいろんなお店を紹介しながら紹介していきたいと思いますが、ここではベトナム人の食習慣について書いてみようと思います。

 

ベトナム人にとっての主食は日本人と同じように「米」です。ベトナムの伝統的な食文化では1日3食すべて米を食べるとされます。米が非常に重要とされるので、ベトナム人は”1日3食”という言葉をベトナム語でいう場合、米を3度食べるというほど。

ここでいう米は2種類存在し、いわゆる我々日本人が慣れ親しんだ「米」とおこわなどに用いられる「もち米」があります。平野部に住む人たちは普通の米を好み、山岳部に住む人たちはもち米を好むとされています。ですが実際、筆者が国内を旅行し、少数民族の家でホームステイをしたり、ベトナム人の知人の田舎で食事をごちそうになった際に、これらの違いはそこまで感じられませんでした。

ベトナム人にとっては米が最も重要なので食事に含まれるほかのものはすべておかず、とされますが、食事はとてもシンプルで、3種類のメイン料理で構成さえます。それは、塩っ気のある料理(mon manと呼ばれ、肉や魚、卵がこれに当たります)、野菜料理(生、ゆで、炒めものが主です)、スープ(肉、魚、野菜と味付けは豊富)の3つとなります。

味付けはシンプルなものが多く、ベトナム風はこれにいろんなつけダレを用意します。ここで欠かせないので皆さんよくご存じの魚醤(nuoc mam、ヌックマム)です。ほかにも紫色をした匂いがとてつもないエビの塩辛(mam tom、マムトム)など印象的なものがいろいろと存在します。

 

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引用元:http://khoevadep.com.vn/lamme/clip-bua-com-gia-dinh-gia-tu-70k-100k-ngon-mien-che-125330.html

 

食事のスタイルは大皿をみんなでつつくというもの。1人にお椀1つ、お箸が1膳というのが基本スタイルです。ベトナム人は一つのお椀で肉料理からコメからスープからすべてを食します。ベトナム料理屋でお椀が一つしかなく、日本人らしく新しい料理が来たら追加のお椀を頼むという行為に怪訝な顔をされるのはこういった理由からです。

 

食事をとる際には日本でいう「いただきます」「ごちそうさま」という挨拶と同様のしきたりも存在し、年が若い人から自分より年上の人たちに順番に「お父さんお母さんいただきます、お兄さんお姉さんいただきます、弟妹いただきます」という言った具合です。これに対して年上の人がどうぞ、と返します。年上の人より先に食べ終わった場合は年下の人がごちそうさまと言って食事を終えます。

実際は順番に言うのがめんどうなので全員に対して一気にいう場合もありますが、若い世代でもこのしきたりはいまだに根強く残っています。

 

いかがでしょうか?ベトナムの食事についてその内容や食べ方について少し記載してみました。その2では地域ごとの特性について書いてみたいと思います。

 

続く…